谷川盛吉

無鑑査 Mukansa

No.A00450

白鞘  金着一重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 77.3cm  (2尺5寸4分強) 反り : 2.2cm  (6分)

元幅 : 3.4cm 先幅 : 2.8cm 元重 : 0.75cm 先重 : 0.6cm

登録証

熊本県教育委員会

昭和63年09月17日

: 熊本県

時代 : 現代 昭和63年 1988年

鑑定書

源盛吉(谷川盛吉)

昭和戊辰歳八月日

形状

刃文

 

帽子

彫物

鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、元先の幅差少なく、反り浅くつき、大鋒となる。

板目つみ、少しく杢交じり、地沸微塵に厚くつき、地景太く入る。

互の目乱れ、小互の目・丁子風の刃など交じり、足入り、匂い本位に小沸つき、金筋入り、砂流し幾重にもかかり、匂口明るく冴える。

乱れ込み小丸に返り、先掃きかける。

表裏に棒樋を丸留めする。

生ぶ、先栗尻、鑢目大筋違、目釘孔一。

説明

 谷川盛吉刀匠は、本名を谷川松吉といい大正9年2月24日に生まれ、熊本県八代市において鍛刀を行う。師匠の金剛兵衛一門は代々「盛」の字を用いており、昭和15年、「源」「盛」の二字をもらい源盛吉の刀匠銘を授かる。また、延寿宜繁師の後継であるところから、同16年、延寿宜次の名も授かる。
 昭和9年、金剛兵衛盛高靖博師に入門、昭和27年、講和記念刀を制作する栄誉を受ける。昭和29年7月3日、製作承認を受け、29年に第一回作刀技術発表回に入選、42、43、45年、新作名刀展に入選、昭和60年、無鑑査に認定される。作風は幕末の名工、四谷正宗と詠われた山浦清麿に私淑する。

 本作は、2尺5寸4分強(77.3cm)と長寸にて、身幅広く、重ね厚く、元先の幅差少なく、反り浅くつき、大鋒に結んだ豪壮な姿を呈す。地鉄は、板目がよくつみ、少しく杢交じり、地沸微塵に厚くつき、地景太く入る。刃文は山浦清麿を髣髴とさせる互の目丁字乱れを焼き、丁子の房が大きく、焼き高く華やかにみだれ、金筋、砂流しが幾重にもかかっている。名人の名をほしいままにした谷川盛吉刀匠の優品で、技倆を余すことなく発揮されている。

備考

無鑑査

谷川盛吉1
谷川盛吉2
谷川盛吉3
谷川盛吉4

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