犬山鍛冶兼武

特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper

No.A00382

白鞘 佐藤寒山先生鞘書

鉄ハバキ

      売 約 済

刃長 : 68.5cm  (2尺2寸6分) 全長 : 136.0cm  反り : なし

元幅 : 3.2cm 元重 : 1.0cm 先重 : 0.7cm

登録証

長崎県教育委員会

昭和39年01月20日

: 尾張国 (愛知県-西部)

時代 : 室町時代後期 天正頃 1573-1592年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

特別保存刀剣鑑定書

平成26年01月31日

尾州住兼武

形状

刃文

 

帽子

彫物

平三角造

板目、総じて柾がかり、肌立ちごころに、地沸つき、地景入り、白気映りたつ。

直刃調に小のたれ風交じり、小互の目・尖り刃交じり、足入り、匂勝ちに小沸つき、砂流しかかる。

直ぐに焼詰め、先掃きかける。

平地に太樋を丸留する。

生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔二。

説明

 尾張国犬山(現:愛知県犬山市)では、室町時代後期より関鍛冶の流れを汲む犬山鍛冶が同地で作刀を行っていた。兼武、兼春、兼若、兼友、自広、兼助、秀辰、兼吉、包重らの名が挙げられる。兼武は犬山鍛冶の祖として年代が最も古く永正頃のひとといわれており、その曾祖父:月国、祖父:梅利(康正・文明頃)共に代々刀鍛冶であった。なお、兼武には、なお、兼武の作品には、犬山城主:平岩親吉の一族である平岩元吉が熱田神宮に奉納した三尺を超える大太刀が現存し、愛知県指定文化財になっている。

 本作は、身幅めに2尺2寸6分(68.5cm)と長寸にて、大身槍は茎尻を後世に摘んだものが多いなかで、生ぶ茎の当時の姿形を留めている。佐藤寒山先生も「名槍」と鞘書に賞されている。当時の名のある武将の手にあったものであろうか。

備考

 

佐藤寒山先生鞘書

「尾州住兼武 時代天正之頃 名槍也珍重 穂長二尺二寸有之

昭和己酉(44)年初冬 寒山誌(花押)」

 

白鞘に目釘孔が空いていません。鞘に少し割れがみられます。

古研ぎの為、全体にヒケ・薄錆、部分的に小傷・わずかな刃こぼれがみられます。

犬山鍛冶兼武1
犬山鍛冶兼武2

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