十郎左衛門尉春光

特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper

No.A00338

白鞘  金着二重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 94.6cm  (2尺4寸6分) 反り : 3.0cm  (9分)

元幅 : 2.9cm 先幅 : 2.1cm 元重 : 0.65cm 先重 : 0.45cm

登録証

富山県教育委員会

昭和26年05月01日

: 備前国 (岡山県-南東部)

時代 : 室町時代後期 天正3年 1575年

鑑定書

(財)日本美術刀剣保存協会

特別保存刀剣鑑定書

平成05年07月23日

備州之住長船十カ左衛門尉藤原春光作

天正三年乙亥八月吉日

形状

 

刃文

 

 

 

帽子

鎬造、庵棟、身幅広め、重ね厚く、元先の幅差つき、鎬筋高く、平肉豊につき、先反り高くつき、、中鋒が延び、ハバキ元に踏ん張りごころがある。

板目、杢交じり、処々柾がかり、肌立ちごころに、地沸厚くつき、地景入り、わずかに地斑状の肌合いをみせ、乱れ映り立つ。

のたれ調に互の目・小互の目・腰の開いた互の目・角がかった刃など交じり、部分的に逆がかり、足・葉よく入り、匂勝ちに、小沸つき、部分的に叢となり、金筋入り、砂流しさかんにかかり、刃縁に小さな飛焼風の湯走りなど交える。

焼き深く、表はのたれて尖って、裏は直ぐに小丸に返り、先掃きかける。

生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔二。

説明

 春光は末備前の刀工の一人で、同名数工あって、その中で十朗左衛門尉の名が最もよく知られている。他に左衛門尉・五郎左衛門尉・孫十郎・次郎左衛門尉・五左衛門尉・左衛門七カ等の俗名を冠する多くの春光がおり、時代的にみると文明から文禄までの長期にわたっている。十朗左衛門尉春光は次郎兵衛尉治光の子にして、享禄より天文初めまで新二郎と切り、以後、十朗左衛門尉と切る。長寿にして、作品は、短刀や両刃造りなどもあり、刃文は、直刃や末備前風の腰の開いた互の目乱れなどが上手であり、室町時代後期の備前長船鍛冶を代表する良工である。なお、本工は「備州之住」と居住地を銘する特徴があり、俗名がなくとも「備州之住長船春光」と切ったものは十朗左衛門の可能性が高い。

 本作は、長寸にて、身幅広めに、重ね厚にして、平肉が豊かとなり、手持ちに重量感があり、健体であることが窺い知れ、さらに、中鋒が延びて迫力が感ぜられる。地鉄は、板目に杢を良く交え、処々柾がかり、総体に肌立ちごころに、地沸が厚くつき、乱れ映りが良く立つ。刃文は、焼の高いのたれ調に、互の目・小互の目・腰の開いた互の目などを交え、足・葉よく入り、匂勝ちに小沸がつき、刃中よく働いている。銘文は、「備州之住長船十カ左衛門尉藤原春光作 天正三年乙亥八月吉日」と俗名・氏・干支などを入れた長銘に切り、所持銘は無いものの余程の入念作と推察される。長寸で反りが高く、第一目釘孔が小さい点などからも、太刀として製作された可能性が高く、当時の名のある武将が佩刀としたものであろうか。

備考

末古刀 中上作。

業物。

十郎左衛門尉春光1
十郎左衛門尉春光2
十郎左衛門尉春光3
十郎左衛門尉春光4

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