中山一貫斎義弘

特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper

No.A00296

白鞘  金着二重雷紋ハバキ

      売 約 済

刃長 : 65.7cm  (2尺1寸7分) 反り : 1.7cm  (5分)

元幅 : 2.95cm 先幅 : 2.2cm 元重 : 0.8cm 先重 : 0.65cm

登録証

北海道教育委員会

昭和36年05月31日

: 武蔵国 (東京都・埼玉県・神奈川-東部)

時代 : 江戸時代後期 文政頃 1818-1829年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

特別保存刀剣鑑定書

平成09年10月02日

相州正宗末葉義弘(花押)

細予ノ千足神国ノ生太刀ヲ浦安カレト布留エユラユラ

花井塩斎藤原信勝敬白

形状

刃文

 

 

帽子

鎬造、庵棟、身幅尋常、重ね厚く、先反りつき、大鋒となる。

柾目、肌立ちごころに、地沸つき、地景入る。

直ぐ刃調のたれごころを帯び、小互の目交じり、足入り、匂本位に小沸やや叢につき、肌にからみて金筋入り、砂流しさかんにかかり、刃縁に打ちのけ・飛焼風の湯走りなど交える。

直ぐに小丸に返り、先さかんに掃きかける。

生ぶ、先入山、鑢目切、目釘孔二。

説明

 中山一貫斎義弘は、姓は鈴木、名は善吉蔵人と称した。自ら一貫斎鍛えを案出し、常陸、江戸にて鍛刀を行い、作風は終始、郷義弘に私淑して益々肌物に専念した。天保4、5年頃、上野国前橋藩松平家に抱えられ、以後は前橋に住して鍛刀をおこなう。慶応元年7月12日、64歳にて没す。法名「心田妙種信士」前橋相続庵に眠る。一族に弟:義一、養子:剛中斎義通、子:一貫斎義勝がおり、他に弟子に立花圓龍子国秀がいる。

 本作は、新々刀随一の肌物の名手として知られる中山一貫斎義弘の作で、地鉄が総体に柾がかり、刃肌がたち、肌に絡みて、様々な景色となり、沸の妙と相俟って変化に富んだ働きをみせている。郷義弘に私淑しただけあって流石に刃が明るく冴えている。

備考

新々刀 中上作。

 

気になるほどではありませんが、刃中に数ヶ所わずかな石気があります。

中山一貫斎義弘1
中山一貫斎義弘2
中山一貫斎義弘3
中山一貫斎義弘4

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