同田貫宗景

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

藤代松雄先生鑑定書 Mr.Matsuo Fijishiro Paper

No.A00167

(附) 朱塗鞘肥後拵

白鞘  金着二重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 70.0cm  (2尺3寸1分) 反り : 2.0cm  (6分)

元幅 : 3.3cm 先幅 : 2.2cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.4cm

登録証

東京都教育委員会

平成07年11月14日

: 肥後国 (熊本県)

時代 : 江戸時代後期 天保頃 1830-1843年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成21年03月01日

肥後国宗景作(年代天保頃)

形状

 

 

刃文

 

帽子

彫物

鎬造、庵棟、身幅やや広めに、重ね頃合、元先の幅差ややあり、先反りつき、中鋒延びごころとなる。

板目、総じて柾がかり流れ、肌立ちごころに、地沸つき、地景入り、白け映りあらわれる。

小のたれ調に互の目・小互の目、少しく尖りごころの刃など交じり、処々逆がかり、足入り、匂深く、小沸よくつき、肌にからみて砂流しかかる。

浅くのたれ込み、小丸に返り、先掃きかける。

表裏に二筋樋を丸留する。

生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目浅い勝手下がり化粧つく、目釘孔一。

 

 

目貫

朱塗鞘肥後拵 総長 : 97.0cm

桐に五常文字図、木瓜形、素銅石目地、薄肉彫、両櫃孔、耳赤銅覆輪、無銘(肥後)

高さ:8.2cm 幅:7.3cm 厚さ:0.4cm

白鮫着、御納戸色皮巻。長さ:21.4cm

舞鶴図、素銅磨地、薄肉彫、象嵌色絵、無銘(肥後)

高さ:3.95cm 幅:2.3cm

筍図、素銅容彫、金銀赤銅象嵌色絵、無銘(肥後)

花桐図、素銅地薄肉彫

説明

 同田貫宗景は、肥後国熊本藩士にして萩次右衛門尉と称し、宗吉同人ともいわれている。天保頃にかけて活躍した、新々刀期の同田貫一派のひとりである。

 本作は、裏年紀はないものの身幅広く、反りがつき、中鋒の延びた豪壮なる姿などより天保頃の作と鑑せられ、地鉄は、やや肌立ちごころになるなどの古刀・同田貫の風情を残している。刃文は、小のたれを主調に小互の目を交えた新々刀期における同田貫一派の作風を示した真面目な一振りである。

 附属の朱塗鞘肥後拵は、この刀の製作当時の拵であり、保存状態が極めて良好である。

備考

 横手の下、約11cmの辺りに、刃先にわずかに小さな刃こぼれがあります。

同田貫宗景1
同田貫宗景2
同田貫宗景3
同田貫宗景4
同田貫宗景5
同田貫宗景6
同田貫宗景7
同田貫宗景8
同田貫宗景9
同田貫宗景10
同田貫宗景11
同田貫宗景12
同田貫宗景13
同田貫宗景14
同田貫宗景15
同田貫宗景16
同田貫宗景17
同田貫宗景18

刀剣や刀の販売なら日本刀販売専門店つるぎの屋のTOPページに戻る