大久保和平

無鑑査 Mukansa

No.A00135

白鞘  金着二重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 77.4cm  (2尺5寸5分) 反り : 1.5cm  (1寸)

元幅 : 3.4cm 先幅 : 2.55cm 元重 : 0.8cm 先重 : 0.55cm

登録証

神奈川県教育委員会

平成12年01月18日

: 神奈川県

時代 : 現代 平成元年 1989年

鑑定書

 

和平作

倣山鳥毛 平成元年八月吉日

形状

 

 

刃文

 

帽子

彫物

鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、元先の幅差少なく、反り高くつき、中鋒が詰まりごころの猪首風に結び、手持ちがズシリと重い。

小板目肌総じてつみ、処々柾がかり、地沸つき、地景入り、腰元より立ちのぼる乱れ風の映り淡くたつ。

大丁子乱れ、重花調となり、焼頭が鎬にかかるほどに高く、飛焼交じり、足・葉繁く入り、匂勝ち小沸つき、砂流しかかる。

乱れ込み、尖りごころに小さく返り、先掃きかける。

表裏に棒樋を掻き流す。

生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。

説明

大久保和平刀匠は、本名を十和彫(とわず)といい、昭和18年に生まれる。昭和36年、人間国宝:宮入昭平刀匠に入門し、同42年まで修行する。昭和42年1月9日、作刀承認を得て、十和彫の「和」に師:昭平の「平」をいただき刀匠銘「和平」を名のる。

昭和42年、第3回新作名刀展に出品し入選する。 以後、優秀賞2回、奨励賞2回、努力賞7回受賞する。平成12年、(財)日本美術刀剣保存協会の無鑑査認定を受ける。平成15年、2月24日没。

本作は、大久保和平刀匠による上杉家の御家名物「山鳥毛」写しの優品である。身幅が広く、重ねがあり、手持ちもがズシリと重く健全であり、反りが高く、鋒が猪首風となった鎌倉中期の豪壮な太刀姿となる。刃文は、房の大きな丁子乱れを焼き、重花調なり、鎬筋にかかるほどに高く、出入りがあり、姿の豪壮さとも相まってより一層の迫力のあるものとなっている。本歌と同様に「差し込み」で上研磨されており、備前伝がよく映えている。腰元に、うるみごころとなった箇所、中程にわずかに焼きが固くなった箇所がみられるが、これは刀匠が出入りの激しい「山鳥毛」の焼刃に限界まで挑んだ証拠であり、美観を損なう程ではない。自ら「倣山鳥毛」の銘文を刻し、現在は抹消されているが注文主の所持銘の痕跡があるところから、特別な注文により大久保和平刀匠が製作したものと推察される。

備考

佩裏に、所持銘を抹消した痕跡があります。

部分的にわずかに小錆、佩表の下半に横ヒケがあります。

<山鳥毛について>

鎌倉中期における一文字派の第一級の作。山鳥毛、山焼毛とも。

刃長 : 80.3cm  (2尺6寸5分) 反り : 3.18cm  (1寸5厘)

昭和12年:重要美術品指定。昭和15年:重要文化財(旧国宝)指定。昭和36年:国宝指定。

上杉家に伝来し、上杉景勝公自筆の腰物目録には28口の刀剣が記されており、中でも極上のものを上秘蔵として10口選んでおり、山鳥毛もその1口で「山てもう」と記されている。

「上杉家刀剣台帳」に拠れば、「弘治二年十月謙信公上州御出馬の節、白井城主・長尾左エ門尉憲景、兼光作山鳥毛(略名)ノ刀ヲ献ス、又山焼毛トモ謂フ、蓋シ焼刃の美ナル山鳥ノ尾毛、山野ノ燃ユルノ状ニ似タルヲ以て、其模様ヲ形容シタルモノナリ」とあって、「山てうまう」の称号は山鳥毛、あるいは山焼毛とも書き、美しく華麗なる焼刃の様子が山鳥の尾毛に似ていたり、また山野の燃える様をも想わせることから名付けられた。刃文の高低出入りの変化に富み、部分的には焼が鎬にかかるほどに大模様で、躍動感にあふれており、その健全度も特筆される。来歴は、弘治二年(1556年)、上杉謙信公が上州白井に出陣した折に、白井城主の長尾左衛門尉憲景から贈られたものである。当時は「一文字」ではなく「備前長船兼光」に極められていたようである。。

ハバキ元には今なお切り込みの痕跡が残っており、古の武勲を伝えている。

上杉家では、いわゆる上杉景勝公御手選三十五腰の一として珍重された。

「上杉家刀剣台帳」には、乾号の第七号として記載がある。

上杉家独自の様式である鐔のつかない合口打刀拵が附帯する。

大久保和平1
大久保和平2
大久保和平3

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