一文字 則房

第43回重要刀剣 NBTHK Jyuyo Paper No.43

No. A00067

白鞘  金無垢二重ハバキ

\ 7,800,000 (税込)

刃長 : 71.6cm  (2尺3寸6分弱) 反り : 2.3cm  (7分強)

元幅 : 2.9cm 先幅 : 2.0cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.45cm

登録証

東京都教育委員会

平成09年02月12日

: 備前国 (岡山県-南東部)

時代 : 鎌倉時代中期 建長頃 1249-1255年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

重要刀剣指定書

平成09年10月30日

則(以下切)(則房)

形状

刃文

 

帽子

彫物

鎬造、庵棟、身幅やや広く、重ね尋常、反り深くつき、中鋒。

板目肌、やや肌立ちごころとなり、地沸つき、地景入り、乱れ映り立つ。

丁子に互の目・小湾れなど交じり、足入り、総体に小模様となり、匂主調に小沸つき、砂流しかかり、金筋入り、匂口明るく冴える。

直ぐに焼詰め風僅かに返る。

表裏に棒樋を掻き流す。

磨上、先栗尻、鑢目(旧)不明・(新)筋違、目釘孔三、佩表茎先第三目釘孔にかけて「則」の字があり、以下切れる。

説明

 則房は助真・吉房と並んで日本刀の最も華やかな時代である鎌倉時代中期の一文字派を代表する刀工である。則房は、のち福岡より片山に移住して作刀したと伝え、世上、片山一文字と呼称される。従来、片山なる場所については備中国とするのが通説であったが、近年、備前福岡近在の片山ではないかとする説が浮上し、有力視されている。現存する有銘の作は太刀に限られているが、古来、薙刀の名手と伝え、無銘作にそれと伝えるものが多く遺存している。

国宝:2 (1)、重要文化財:0、重要美術品:7 (1) ※ 但し、()内は無銘

吉房・助真の国指定品数は下記一覧を参考。

 一般に則房の見処として挙げられるのは、まず地肌が明るく冴えてつよいかね味を示す点で、とくに地沸がよくついた手には地映りがさまで目立たぬものもある。また、同じ華やかな丁子の刃文でも、助真・吉房に比しては乱れが小模様となる傾向があり、刃中の足が細かく、乱れが逆ごころを帯びるところに特色がある。

 本作は磨上ながら身幅がやや広く、反りが深くつき、中鋒の力強い姿態を呈し、地には乱れ映りが鮮明に立ち、刃文はやや小模様の丁子乱れを焼いている。銘文は「則」の字以下が磨上のため切れているものの、銘字の書体から則房であることに疑いはない。同工の作としては乱れがやや穏やかではあるが、地刃が明るく冴えわたるところに則房の特色が窺える。

 写真・重要図譜でもご確認いただけると思うが、佩表の物打ち辺に棟から樋にかけて「誉れ傷」の切込が見られる。古来より、武家では棟に刀の刃を受けた痕跡を往時の所持者の身を守った証、戦いに勝利した武勲の誉れとして、「誉れ傷」と称し尊んだとされる。「誉れ傷」の最も有名なものに、石田三成-所持と伝わる名物:石田正宗、又は切込正宗(重要文化財)の刀には、棟の物打ちと腰元に深い切込痕があり石田三成を守ったとされる。実戦では、相手の斬撃を棟で受けとめるのではなく、棟で払いのけた後にこちらから攻撃したといわれる。この太刀の歴戦を物語っている。

備考

古刀 上々作。

最上研磨済。

<吉房・助真・則房-国指定品数一覧>

 

吉房  国宝:5、重要文化財:3、重要美術品:5 (1)

助真  国宝:2、重要文化財:8 (4)、重要美術品:10 (5)

則房  国宝:2 (1)、重要文化財:0、重要美術品:7 (1)

※ 但し、()内は無銘

一文字 則房
一文字 則房
一文字 則房
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